僕は、遅ればせながら朝日新聞の天声人語(6/30)で知ったのだけれど、この『言葉』が忘れられないでいる。
▼下校途中の娘を殺害された広島市の木下健一さんは、報道機関に談話を出す時、娘の名を「あいり」とかぎかっこを付けて記してきた。「あえて強調しました。娘は『広島の小一女児』ではなくて、世界に1人しかいない『木下あいり』なんです」▼
僕も小一の娘のいる父親として、あいりちゃんのお父さんの心情を想うだけで泣けてきてしまう。〝世界に1人しかいない〟の言葉に、ブッダのことば『天上天下唯我独尊』(無上尊)の深大さを改めて感得させられた。
確かに、『広島の小一女児』ではなくて、『木下あいり』ちゃんと成ることで、あいりちゃんは「仏さま」として多くの人々にはたらいてくれるだろう。それにより、世の中から性暴力を無くそうとする人々の行動を動かすだろう。僕もできることをしたい。例えば、ロリコンやレイプなどを題材とする商品(書籍、映像、ゲームソフトなど)なんか発禁にすればいいと本気で思う。娘をもつ父親よ!立ち上がろう!!
広島・小1女児殺害:あいりちゃん父の言葉、性暴力被害者に共感広がる毎日新聞6月28日大阪夕刊
◇勇気をもらった--「加害者告訴」決意も
「あいりの死を無駄にせず、同じような犯罪を抑止するため性的被害の実態も報じてほしい」。昨年11月に広島市で起きた女児殺害事件の被害者、木下あいりちゃん(当時7歳)の父建一さん(39)の発言が、性暴力の被害者の間で反響を呼んでいる。戸惑いながらも「共感する」という意見が大半。被害者の相互支援グループには、加害者の告訴を決意したメールが届くなど、背中を押された被害者もいる。
関東地方に住む高野茉莉子さん(仮名、20代)は6歳の時に公園で性暴力の被害に遭った。04年に子どもへの性暴力を考えるサイトを開設。今年4月には相互支援グループ「野の花」を作った。全国の被害者約40人と、家族や恋人ら約20人がメールを通じて気持ちを打ち明けたり、情報交換をしている。
建一さんの発言が新聞などで報じられた先週末以降、メンバーから高野さんの元に反響のメールが続々と届いた。自らの被害を思い出し、動揺したという声もあったが、多くは「強く共感した」という内容だった。
知人から被害に遭った女性は「周囲から『忘れた方がいい』と言われ、自分が気にしすぎなのかと思っていた。だが、報道を見て『悪いのは加害者。新たな被害者が出るのはがまんできない』と思い、告訴を決意した」と書いていた。
また、「『2度殺された』というコメントが表す通り、性暴力は『魂の殺人』なんだ」という感想や、「広島に献花に行きたい」「(あいりちゃんの)両親に感謝の手紙を書きたい」という反響もあった。
届いたメールの数は20件以上。中にはグループへの参加を希望する人もいた。幼いころに被害を受けたという女性は「ずっと1人でがまんし、黙ってきた。今さらかもしれないが、できることがあるならやってみたい」と思いをつづった。
高野さんは「性的被害が本人や家族をどれほど傷つけるか。世の中が深刻さを受け止めてくれれば」と話している。
野の花のホームページはhttp://www.geocities.jp/m20790/nonohana/index.html
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◆あいりちゃんの父発言概要
◇2度命奪われた
木下建一さんの発言の概要は次の通り。
なぜ検察側が被告に死刑を求刑せざるを得なかったか。たかだか一人殺しただけで死刑にするのは重いのでは、と社会に思われるのが嫌だった。被害の実態をきちんと伝えるためにも、性的被害も出来る範囲で詳細に報道してほしい。
あいりは声を出すと殺されると思い、涙を流しながらも暴れなかった。何も悪いことをしていないから、暴行が終われば帰してもらえると思ったんでしょう。性的暴行は拷問に等しい。犯人は2度命を奪った。
あいりの死を無駄にせず、同じような犯罪を抑止するためにも、お話ししようと思った。娘は世界に一人しかいない「木下あいり」なんです。実名で報道してもらって構わない。